土佐文旦ってどんなみかん?
文旦は南方系(東南アジア)原産の柑橘です。
ボンタン、ザボン、ポメロとも呼ばれ、土佐文旦のほかにも、秋に収穫できる水晶文旦、阿久根文旦、麻豆文旦、
平戸文旦などいろいろな種類があります。
土佐文旦は、鹿児島在来の品種といわれていますが、現在はその名のとおり高知県の特産品となっています。
果実は大きく食べごたえがあります。(直径10cm程度)
外皮は分厚く、種もたくさん入っていますが、プリッとした果肉に
さっぱりした酸味・甘みで後口のすっきりした味をお楽しみいただけます。
また、黄色系柑橘類の爽やかな香りが広がる春のみかんです。
土佐文旦の特徴
土佐文旦は収穫したては酸味がとても強いため、12月~2月にかけて収穫し、 1ヶ月ほど貯蔵して追熟・減酸させてから出荷するみかんです。 当園の土佐文旦は、1月下旬~2月上旬にかけて収穫し、追熟させたものです。
2月下旬~3月初め頃に出荷する土佐文旦は、適度な酸味があり、シャキシャキした歯触りを お楽しみいただけます。 3月下旬頃から4月頃になると酸味が抜けて、次第に甘みを感じやすくなってきます。 酸味がお好きな方は出始めのものを。酸味が苦手な方はシーズン後半のものをおすすめします。
また、お届けした土佐文旦の酸味が強い場合、しばらく保存して減酸させてから
お召し上がりいただくと、食べやすくなります。
当園の販売期間は2月下旬頃~4月上旬頃までとなります。
高知産が圧倒的。当園のある愛南町はすぐ隣が高知県です。
収穫・粗選果してから1ヶ月ほど追熟させます。
土佐文旦のあれこれ
土佐文旦の果実に種がたくさん入っているのには、理由があります。
温州みかんは花粉が少なく、受粉しなくても実ができる単為結果性という性質をもった品種です。
それに対して、土佐文旦は花粉が多く、自家受粉(何もしなくても自分で受粉する)があるので、種がたくさんできます。
自家受粉でも実をつけますが、きれいな丸い形にならなかったり、大きくならなかったりします。
そのため、5月初旬ごろの開花時期に人工授粉を行い、丸くて大きな種のたくさん入った実をつけるよう、育てます。
土佐文旦はわざとに種が入るように育てるのです。
種が多くて食べるのが大変!というお声もありますが、ご理解いただければと思います。
文旦類は平均気温16.5℃以上が栽培適地となっているため、日本の中でも特に温暖な地方で栽培されます。 全国の生産量のなんと9割以上が高知県で栽培されています。高知県では年内に収穫して2カ月ほど追熟させるのが主流のようです。
当園のある愛南町は愛媛県の最南端にあり、すぐお隣は高知県です。
当園の収穫は少し遅めの1月下旬ごろ。収穫直前の文旦の畑は、ほんのりと甘い香りが漂っていて、何とも言えない気分になります。
おいしそう!早く食べたい!と思うのですが、収穫したての文旦は酸味が強いので、ぐっと我慢。じっくり寝かせて美味しくなるのを待ちます。
土佐文旦の食べ方
土佐文旦の外側の果皮は硬めで分厚いため、手でむくのは大変です。ナイフや皮むき器をご利用ください。 外側の果皮をむく時には、実と皮の間の白い部分(アルベドといいます)にスプーンを入れて実と皮をぐるっと一周離してやると 親指を痛めずに済みます。
土佐文旦の果皮をむくと、爽やかな香りが広がりますが、外皮にある油胞から香りの成分でもある (リモネンなどの)精油が飛び散ることがありますので、新聞やチラシの上で作業されるのをおすすめします。
土佐文旦は内袋(じょうのう)も厚く、種がたくさん入っています。 内袋をむいて、種を取り除いてからお召し上がりください。
土佐文旦の保存方法
風通しが良く、涼しいところで保存してください。(常温で問題ありません)
土佐文旦は外側の果皮が分厚いため、比較的日持ちするみかんです。
追熟させて食べ頃になってから出荷いたしますが、お届けした果実の酸味が強い場合は、
少し置いておくと酸味が抜けてきますので、寝かせてからお召し上がりください。
外側の果皮がしなってきても、中身は大丈夫な場合もありますが、 なるべく早めにお召し上がりください。
土佐文旦の栄養
土佐文旦も柑橘類なのでビタミンCが含まれていますが、柑橘類のなかでも特に豊富です。
文科省の食品成分表(ぶんたん)はこちら
文旦の甘みは果糖によるものが多いため、 吸収がゆっくりで急激な血糖値の上昇は避けられます。ただし、 果糖を過剰に摂取すると中性脂肪の増大や肥満をきたすおそれがありますので摂りすぎに注意しましょう。
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