不知火(デコポン)ってどんなみかん?

不知火(デコポン)は、国の果樹試験場(現:農研機構果樹研究所)口之津支場(長崎県)で育成された、清見とポンカンを掛け合わせて できた品種です。ポコンと飛び出た上部の凸が特徴で、「デコポン」と呼ばれていますが、品種名は不知火(しらぬひ)です。

大きさは温州みかんより二回りほど大きめです。(直径8~10cm程度)外皮は手で簡単にむくことができ、種もなく、内袋もそのまま 食べることのできる三拍子そろったみかんです。ジューシーな果肉とコクのある甘みをお楽しみいただけます。

当園では3月下旬ごろから4月下旬ごろまで販売します。
当園の不知火(デコポン)は露地栽培・貯蔵後のため時期は遅めです。

不知火(デコポン)
不知火(デコポン)の特徴

不知火は、収穫直後は糖度も酸度も高く、食べると酸味をとても強く感じる品種です。 そのため一般的に収穫後に貯蔵して減酸させ、甘みを感じやすく・食べやすくなってから販売・出荷を行います。
12月上旬~2月ごろまでに販売されているものは、主にハウスで栽培されたものです。

当園の不知火は露地栽培です。
2月中旬ごろから3月にかけて収穫し、しばらく貯蔵して減酸させてから販売を始めます。
3月下旬ごろから4月下旬ごろまでの販売となりますが、春先の気象条件によって減酸の進み具合が毎年異なるため、 販売開始時期は前後します。

酸味が苦手な方、甘いおみかんがお好きな方におすすめです。

不知火の生産量
不知火保存

収穫しポリ袋で個別包装してから1ヶ月ほど追熟させます。

不知火(デコポン)のあれこれ

不知火(しらぬひ)という名前が表すとおり、熊本県での栽培が盛んです。
愛媛県は熊本県に次いで全国2位の不知火の産地です。品種ができた当時は、凸部分の見かけがわるいということで、 品種登録されませんでしたが、おいしさが評判となり、今では人気の品種となっています。

凸部分の大きさや形は個体差がありますが、5月初旬の開花後の小さな赤ちゃん果実のときから、ちっちゃな凸がついています。

不知火の木
不知火の木

色づいた後は、鳥に食べられないよう、果実袋をかけます。後ろに見える白い袋。

不知火(デコポン)の食べ方

外皮は手で簡単にむくことができます。種もほとんどなく、内袋ごとお召し上がりいただけます。まれに種が入っていることがあります。

不知火(デコポン)
不知火(デコポン)の保存方法

風通しがよく涼しいところで保存してください。
不知火(デコポン)は、減酸させて食べやすくなってから出荷するため、ほかのみかんと比べますと、日持ちしません。 なるべくお早めにお召し上がりください。

お届けした直後の不知火(デコポン)が酸味が強いようでしたら、少し貯蔵いただいた方が減酸が進んで食べやすくなります。

日中の気温が20度を超えるようになりますと、冷蔵庫の野菜室に入れていただいた方がより長持ちいたします。